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 言語訓練にて~類似の課題

週に一度の言語訓練では、言葉を伸ばすべく様々な取り組みをしています。
先週は類似の課題でした。

”類似の課題”。
幼児教育に関心が高い方でも、聞き慣れない言葉ですよね。
一般的には、”仲間集め”や”仲間分け”と言うのかもしれません。
靴、スリッパは”履くもの”、飛行機、ヘリコプターは”空を飛ぶもの”といった
論知的にカテゴリー分けする力を育むための訓練です。

「抹茶ちゃん、鉛筆と消しゴムって、どこが似てる?」
「絵描くー」

「抹茶ちゃん、まな板とお鍋ってどこが似てる?」
「台所」

抹茶は質問の意図することを理解できても、「絵を描く時に使うもの」、
「台所にあるもの、お料理する時に使うもの」とは言えません。
プリントにイラストや写真が描いてあって、そこに○や×をつけること(動作性)は出来ても、
他人にわかるように言葉で伝えること(言語性)は苦手なんですね。

抹茶にとって、この類似の課題は相当つまらなかったらしく、
2問目にして「つまらない~、これ全然面白くないから抹茶が問題出してあげる」と、
先生の予定を無にする発言も飛び出す始末…。(汗)
でもSTの先生は優しいので、「え?ほんと?じゃあ、抹茶ちゃんが問題出して~」と、
抹茶の意見を尊重してくれます。
このあたりが、通常の幼児教室と違う点ですね。
なんてフレキシブルな対応。

抹茶は「先生、このホワイトボード借りていい?」と、確認してから、
オリジナルの類似の課題をどんどん書いていきます。
ものすごく楽しそうです。
さっきとは目の輝き、集中力が違います。

そしてこちらが抹茶作”類似の課題”。(絵はできるだけ忠実に再現したつもりです)

1 のコピー

「目玉焼きと卵焼き、どこが似てる?」
「ハイ、抹茶先生!目玉焼きも卵焼きも卵を使ったお料理です!」
「ブッブー。めだま”やき”も、たまご”やき”も、”やき”って付いてるんだよ~」

「じゃあね、これはどこが似てる?」
「ハイ、抹茶先生!イカもタコも足がたくさんあります!」
「ブッブー」
「ハイ、抹茶先生!イカもタコも海に住んでいます!」
「ブッブー。答えは~、イカもタコも2文字!そして両方美味しい!(←なんという主観!)」
「あ~、そうか~。ムム、でも先生、抹茶ちゃんの傾向が掴めて来たぞ~」

「じゃあ、これは?傘と蜘蛛」
「ハイ、抹茶先生!傘も蜘蛛も2文字です!」
「ブッブー」
「え~、違うの?うーん、なんだろう…」
「傘広げた形と蜘蛛の巣の形が似てるんだよ~」
「うわ~、そうきたか~!」

先生もとても楽しんでくれ、「すごい、さすがは抹茶ちゃんだ。先生の問題より、抹茶ちゃんの
問題の方が面白いね。先生、メモしておくね。今日は勉強になりました!」と言ってくださいました。
STの先生は天使ですね。




それにしても…。
抹茶はひとたび『つまらない』と感じると、途端にやる気をなくすということがわかります。
言語訓練の本来の目的は、「台所」→「台所にあるもの、お料理する時に使うもの」と
言葉を増やすことにあるのですが、抹茶にとってその訓練はつまらなくて仕方がない。
頭の中にはイメージできているため、あえて言葉にする必要性を感じていないのでしょう。
STの先生がどんなに上手に言葉かけをしても、断固拒否の姿勢を貫いていました。

こうした学習姿勢では、入学後、「わがままで我慢が足りない。集中力がない」と言われる
可能性も高いだろうな~と少々不安にもなります。
けれど、自分の得意分野に落とし込んで工夫することは、これからの抹茶の学習にとって鍵です。
つまらないから逃げる~というのは問題ですが、別の道を提案でき、周囲を納得させることが
できるのなら、それは抹茶にとって明るい未来であるような気がしています。

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07:38 | 言語訓練
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 言語訓練にて~交渉術

言語訓練では基本的に抹茶の苦手な言葉を伸ばす指導です。
そのため、抹茶は自分の好きな課題時間を増やすべく、
常にSTの先生と交渉している感があります。

先週は、抹茶の前に訓練していた子の教材(恐竜のシールブック)を   
机の上に見つけるや否や、「あ!これやりたい!」とアピール。
抹茶用の教材ではないので、先生は一瞬『しまった、片付けておくんだった』という表情を
浮かべつつも、「じゃあ、長い針が2のところまでね」と、抹茶の希望を叶えてくれます。
そんな先生の優しさにすかさずつけ込んでいく抹茶。

「え~、2は嫌だ。8がいい」
「8?そんなにシールで遊んだら、他のお勉強が出来なくなっちゃうな~。3はどう?」
「やだ、6」
「え~、じゃあ、間をとって4」
「5」
「それなら、お勉強が全部終わったら、11から12までの5分やっていいよ」
「うん、それなら4でもいいよ」
「その代わり~、お勉強はしっかりすること!」
「は~い」

シール貼りの時間を当初の10分から15分延長させて計25分勝ち取りました。
言葉数は少なくとも、こういう時の抹茶は強い。
折れるところは折れながらも、確実に自分の要求を通そうとします。
兄妹もいないのに、誰から学んだのかと不思議です。(>保育園か?)

そんなこんなで、念願のシール張り。
途中から「シールブックに貼ってもつまらない」と、先生からホワイトボードを借りて、
自由に貼っていきました。

恐竜家族の様子を表現したり。
木、切り株、草のシールを重ね、奥行きを表現したり。
海にいる恐竜をどうしようか?と迷ったときは、素早く教材入れの青い缶を指差し、
「先生、あれ貸して」と、どんどんマイワールドの中に入っていきます。

最初は『仕方ないな~』と見ていたSTの先生も、抹茶の作業ぶりを見るにつれ、
私に言いました。

「種類の同じ小さな恐竜をこども、大きな恐竜をお母さんと見立てていますよね。
おかあさん恐竜の口には草のシールもくわえさせてる…。
海藻はきちんと海の底にあるし、抹茶ちゃんて理解してるんですよね。色々なことを」
「そうですね、頭の中には色々なイメージがあるんだと思います」
「こういうセンスって、何から得ているんでしょうね。絵本をよく見ますか?」
「絵本は私が好きなので、結構持っているんですよ」
「やっぱり、そうしたイメージが残っているんですねぇ」

ラスト5分も使って完成させたシール貼りの大作。
先生は、「ホワイトボードはお仕事で使うから、あとで剥がしちゃうけど、
こっちの青い缶の方は、すごく奇麗だからとっておくね!」と、言ってくださり、
抹茶の顔にパーッと笑顔が浮かびました。




いつも感じますが、STの先生は本当に優しい。
子どもを一人の個として尊重してくれ、抹茶がやらなければならないことを
けっして指導者の好みで押し付けません。
そこには常に対話があります。
対話をすることで、今回の抹茶のように、抹茶がやりたいことを勝ち取ることもあれば、
先生が勝ち取ることもあるのです。
自分の発した言葉で、思うようにいく時もあればいかない時もある。
私は、こうした対話・スタンスが、子どもに”言葉の力”を感じさせるのではないか…
と感じています。

昨今、甘やかしはよくないとか競争とか厳しい幼児教育が話題ですが、
私は、絶対にダメなこと…古今東西、国や民族が違ってもダメと言われるようなこと、
健康を損なうようなこと以外は、幼児に厳しくせずとも良いのでは?と考えています。

でなければ、自分の言葉の力を感じることが出来ないからです。
子ども達は、対話、交渉、折衝で未来を変えることが出来た時、
実はそれほど親や指導者の意見が絶対でないことを知ります。
逆に、「絶対にダメ」と厳しく注意された時、それは本当にダメなことだと理解します。

この、「大人は絶対でない」と感じさせることは、「大人への信頼」と1セット。
思春期の自立に向けて、核になるものだと思うのです。

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07:36 | 言語訓練
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 言語訓練とは

言語訓練と聞くと、どんなことをしているのかと疑問に思われる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

抹茶が通う総合病院内リハビリテーション科の言葉の教室では、
子どもを多く受け持たれているST(言語聴覚士)の先生が指導してくださっています。
先生はその子の障害に合わせて色々な取り組みをなされていると思いますが、
基本的には子どもに負担のないようにカリキュラムを組んでいるはずなので、
私の印象として、言語訓練は、
『言葉のプロによる、カスタムメイドのゆる~い幼児教室』です。

当然、カスタムメイドですので、最初の面談から3回程は、いわゆる検査が
「それとわからないように」実施されていました。
抹茶は既にWPPSIを取っていたため、取ったのは知能検査である
レーヴンマトリックス色彩検査、言語検査である絵画語彙発達検査、構音検査です。
私は以前から少し抹茶の構音の誤りを少し気にしていたので、STの先生に伺ったところ、
「個人差もあるので、気にしなくても大丈夫だと思います。
それよりも、コミュニケーションの方を伸ばしていきましょう」とのことでした。

そんなこんなで、抹茶が一回一時間、マンツーマンの教室で取り組む内容は、
以下のような感じになります。

1 お話
2 教材を使っての言葉遊び
3 目と手の協応性を高めるプリントや積み木パズル
4 言葉を聞いて、身体を動かす遊び
5 ご褒美遊び

1のお話というのは、「どうやってきたの?」「保育園では誰と遊んでいるの?」など、
取り留めのない日常会話なのですが、抹茶はこれが一番苦手です。

2の言葉遊びは、モーラを意識させる遊びから、なぞなぞ、逆さ言葉まで多岐にわたります。
抹茶は手を動かした方が落ち着いて勉強できるため、先生は視覚的な補助教材を
用意してくださっています。なぞなぞも問題を紙に書いての出題です。

3は抹茶が得意な分野で、一息つく時間ですね。
プリントを2~3枚したり、ニキーチンの積み木に似たパズルなどに取り組みます。
これも嫌だ~と言うときは、先生は臨機応変に折り紙や工作の時間に切り替えてくれます。

4は先生の指示を聞いてお買い物をするごっこ遊びや、旗揚げゲーム、宝探しゲームなど。
盛り上がりすぎて、指示を聞いていない時も多々あり。(汗)

5のご褒美遊びは、抹茶が好きな遊び…ジェンガや黒ひげゲーム、すごろくなど。
遊びの中で数を数えたり、ルールを守ることを学びます。
ちなみにジェンガは大人顔負けの腕。

基本的には、言語性の課題と動作性の課題をバランス良く組み合わせて、
抹茶の苦手な面と得意な面を支援する内容なのですが、STの先生の何がすごいって、
声かけの仕方、タイミング、そして何より臨機応変さ。
特別な教材など特になくとも、STの先生は言葉のプロ、つまりコミュニケーションのプロなので、
「さりげなく指導するテクニック」がすごいわけですよ。
抹茶が先生の話題に乗らず、自分勝手に話し始めても、抹茶の話を膨らませてくれる。
押し付けないけれど、ルール違反には毅然と対処。
いや、ホント、抹茶のお勉強というより、親の私が勉強になります。




ST(言語聴覚士)という国家資格は比較的新しい資格なので、まだまだ認知度も低いと
思いますが、実際に子ども達や親と接し、現場でフォローしてくださるSTの方々なくては、
医師の診断も空回りしてしまいます。
その意味で、STの存在は大きく、これからもっともっと子どもSTが増えて行くことを願います。

ST(言語聴覚士)についてもう少し詳しく知りたい方は、中川信子さんのサイトへどうぞ

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10:48 | 言語訓練
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