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 早期教育VSスロー教育***久保田式

「日経Kids+10月号」では、今注目を集める「久保田式」を生んだ、
脳科学者の久保田競さんにもインタビュー。
後伸びを生むコツが紹介されています。

<0歳~5歳のうちに脳に働きかけたいこと>

 ●言葉掛け、音楽などの「聴覚」を使う遊び
 ●景色や色など「視覚」を育てる遊び
 ●歩く、走るなどの「運動」を日課に
 ●あいさつ、早寝早起きなどの「生活習慣」

<5歳~10歳のうちに脳に働きかけたいこと>

 ●「気持ち良さ」を感じる習慣を与える
 ●親が手本を示して「まねをさせる」
 ●物事をやり抜く「達成感」を教える
 ●「日課」を一つでも多く習慣化すること

久保田氏は、脳の神経細胞が最も発達するのは、1歳~3歳のころ。
この時期にたくさんの刺激を脳に与えてやることが大切だと言う。
しかし、言葉や計算の練習、英会話など、詰め込み型の早期教育をするのではない。

「刺激といっても、知識を蓄えさせることではなく、まずは脳の機能を呼び起こすことが
先決なのです」(久保田さん)。

1歳までには、名前を呼んで話しかける、身体をなでる、手足を使った遊びを教えるなど、
五感を呼び覚ますことから始める。さらに5歳くらいまでに美しい景色を見せる、
いい音楽を聴かせる、外の自然に触れさせる、運動をさせるなど、子どもが
「面白がる」感覚を通して脳機能を高める経験を積んでいく。

「その時大切なのが、親が手本を見せること。人の行動を見てまねすると、
ミラーニューロンというシステムが前頭連合野と頭頂連合野という脳の領域を働かせる。
新しい行動が身に付きやすくなるうえ、脳の機能も高まります」(久保田さん)。

こうして脳に刺激を与えながら、幼少期に一つでも多くの習慣を身につけておく。

「習慣が面倒だと感じる自我が芽生える前に、早寝早起きやあいさつなどの
簡単な習慣を身につけておく。習慣を習慣だと感じなければ勉強も苦ではなくなる」
(久保田さん)。

脳の機能を呼び起こすのは、3歳までの早期に超したことはないそうだが、かといって
「手遅れになる年齢もない」と久保田さんは力説する。




私は、この「久保田式理論?」を読んで、『あれ?なんだか普通だな…』と感じました。
0歳~5歳のうちに脳に働きかけたいこと、5歳~10歳のうちに脳に働きかけたいこと、
共に、ごく普通のナチュナルな育児ですよね。
そこに奇抜さは無いので、なぜテレビで取り上げられるほど話題になっているのか
不思議だったのです。

そこで私は、その謎?を解くべく「くぼたのうけん」というお教室のHPに行ってみました。

そして…
HPに掲載されているカリキュラムを見て、なぜ話題に上るのかわかるような気がしました。

具体的なカリキュラムの一例(0ヶ月~3ヶ月ごろまで)
~全てお子様の発達段階に合わせて細かくプログラムされております~

 ●お母さんの小指を握らせる
 ●上からゴム等で引っ張りやすいようにおもちゃを吊るし、自分から手を出すことを
  覚える
 ●両手で太鼓を叩く。左右均等に手が使えるようにするため。
  少し慣れてきたら、手首を曲げることを覚えさせるために太鼓のバチを持たせて
  太鼓を叩かせる。バチの重さで手首が曲がる。
 ●イナイイナイバアで待つことを覚えさせる。
  イナイイナイを長くすると自然と足をバタバタさせて意志を伝える。
 ●布の中に赤ちゃんを寝かせてゆっくりゆらし、おろしの繰り返しで寝返りが
  早くできるように促す。
 ●ボールなどを転がして目で追わせる。途中ボールを隠して(注視)同じ場所から
  ボールが出てくるのを目で追う。
  ボール転がしの際は転がしてから到着地点まで全て目で追えるようにさせる。


言い切ってしまうこの力強さは、今の若い人達になかなかないものなので、
それだけでもテレビ的には価値がありますよね。(笑)話題になるのも頷けます。

また、こうしたカリキュラムを親子で取り組むことは、親子のスキンシップを増やす
ことに繋がりますし、スキンシップが悪いわけはないので、支持されるでしょう。
「おばあちゃんの昔の知恵」を脳科学と組み合わせた独自理論も、カヨ子おばあちゃんの
強烈な個性と相まって、不思議な斬新さを醸し出しているような気もしますが…

「くぼたのうけん」に子どもを入れたいかと問われれば、私はNoだな…と思います。
なぜかというと、私個人は、こうしたカリキュラムに乗っ取って育児をすることは、
早い時期から子どもを競争の場に放り込むことになるのではないかと気がかりだからです。
『赤ちゃん本人に競争意識がなくても、親や教師は発達の早い子に自然と気が向いてしまう
ような環境なのではないか…』。そんな疑問が頭をもたげるのです。
もちろん、私は実際にお教室へ見学に行ったわけではありません。
こうしたお教室にお子さんを入れても『他のお子さんなんて全く気にならないわ』という
素敵なお母さんばかりかもしれませんし、そもそもそんな環境ではないかもしれませんが、
やはり意識しやすい場なのはたしかだと思うのです。

そして、そうしたカリキュラム重視の親の意識が、親のカンというものを鈍らせていく
のではないかと感じるのです。

私が好きな臨床心理学者の河合隼雄さんは、著書「こころの子育て」の中で、
質問者のお母さんにこう語っています。

Q 「いまの子育てで気になることといったら何でしょうか」
A 「親としてのカンを磨くのをサボりすぎていることです」


「親としてのカンを磨くのをサボりすぎている」。
この言葉を思い出すと、赤ちゃんからの早期教育をお教室にアウトソーシングすることは、
たとえ赤ちゃんの発達を促すことに繋がったしても、その代償として親のカンが失われる
危険性も孕んでいるのだと感じずにはいられません。

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08:37 | 教育論
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