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 発達外来の受診***その2

通された診察室は白とグリーンを基調とした八畳ほどの広さの部屋で、
机を挟み、先生と対面する形になっています。
少し離れたところには子ども用の机と椅子のセットが置いてあり、
そこで発達検査をするのか、あえておもちゃなどを置いていない様子でした。

私達に優しく椅子を促してくれた先生は40代と思われる落ち着いた女医さんで、
白衣は着ておらず、白とストライプのシャツにキャメル色のカーディガンを羽織り、
紺色のチノパン姿で若々しい雰囲気のする方だったと思います。
ここでは名前をA先生としますね。

A先生は限られた時間の中、素早く問診票を読み取り、いくつかの質問を口にされました。

「一番気になさっていることはどんなことでしょう?」
「言いたいことが言えずに押し黙ってしまうことがよくあります。
二ヶ月~一ヶ月に1度、ほどパニックのように泣いてしまうこともあります。
幼稚園でもお友達を見ているだけ…という姿が時折見受けられるので、
そうしたコミュニケーション能力の低さも少し心配です」
「WPPSIを受けておられますね」
「はい、市の療育センターで受けました。結果が出たのは8月です」
「再検査は負担ですから、今日は簡単な検査だけにしましょう」

A先生と抹茶は子ども用の机に移動し、検査が始まりました。

最初は「目と手の協応性」の検査。
目と手の協応性とは、簡単に言えば、目で見た情報と手の動作を組み合わせることです。
お味噌汁が入ったお茶碗を、注意しながらお膳に運ぶといった日常的な動作も、
この「目と手の協応性」が必要です。
知育的なものとしてはペグ差しや紐通しなどもそうですね。
お受験課題に詳しい方には「点つなぎ」といった方がわかりやすいかもしれません。
その他にも色々ありますが、検査として行われる「目と手の協応性」はWPPSIでいう
幾何図形に近いものでした。(「フロスティッグ視知覚発達検査」の可能性が高い)
○、△、◇などから始まり、徐々に複雑な図形の模写へと移行していきます。
抹茶はこの類いの課題には抵抗がないせいか、集中してすいすい取り組んでいました。

次は「心の理論」の検査。
心の理論とは、他者の心の動きを類推したり、他者が自分とは違う信念を持っている
と言うことを理解する機能のことで、自閉症などの発達障害を抱えていると、
心の理論の獲得が遅れるとされています。
有名な課題が「サリーとアン課題」「スマーティ課題」です。(詳しくはウィキへ

抹茶には「サリーとアン課題」でも「スマーティ課題」でもなく、絵を見ながら、
「何をしているところかな?この人はどう思っているのかな?」といった質問が先生から
なされました。
この課題は抹茶にとって相当辛いのか、途中、「疲れちゃった。あと1回だけね」と
自分から要求する始末。(笑)
「心の理論」の検査は全部で6問ほどだったでしょうか。

そして、全ての検査が終わると、先生は抹茶に「おもちゃのある部屋(待合室)で
待っていてね」と待機を命じました。


次回に続きます。
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16:33 | 発達外来
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 発達外来の受診

今までの経緯は「発達検査」のカテゴリをご覧になってくださいね。

「少し遠いのですが、発達障害のお子さんに詳しい先生が●●にいらっしゃいます。
時間をかけて丁寧にお話を聞いてくださる先生ですよ」。

療育センター相談員の方の言葉を真に受け、外来予約を取ってから数ヶ月後。
コバルトブルーの透明水彩絵の具を真水に溶いたような、澄み渡る秋晴れの日に
私と抹茶は病院へ向かって歩いていました。

病院へ向かう途中の道すがら、公園の噴水前で記念撮影をする。
昼食に何を食べようかといった他愛も無い話に盛り上がる。
抹茶のさらさらした髪が揺れる様をぼんやりと見つめる。

そんな日常にふと感謝するような、あたたかな気持ちがこみ上げてきたことを
覚えています。

「ママ、なんで笑ってるの?」
「お天気も良いし、抹茶は可愛いし、最高なんだもん」

何それ、と笑う抹茶に「今、本当にそう思った」と伝えた瞬間、満面の笑みで
「抹茶もママが大好き」と返してくれたことも、くっきりと思い起こせます。
気恥ずかしさを誤摩化すために抹茶の小さな手を取り、「遅れそう、急げ!」
と駆け足で病院を目指したことまでも覚えています。




今振り返ってみると、あの時、私達は妙な高揚感に包まれていたのかもしれません。
その証拠に、抹茶は病院の待合室で揺り返しのごとく表情が固くなっていました。
問診票を記入する私の横で、静かに折り紙を折り続ける抹茶の不安そうな横顔を
見るにつけ、私の胸も少し痛みました。

「大丈夫だよ、ちょっと先生とお話するだけだから。診察が終わったら、
お昼ご飯を食べに行こう。今日はデザートにケーキも付けるよ!」
「…アイス。ケーキじゃなくて、アイスがいい」
「いいよ。アイスね」

どんなアイス?と問いかけた時、受付の方から発達外来専門の待合室へ通されました。
八畳ほどの待合室には、桃色のカーペットが敷き詰められ、木製のレールセットや
ドールハウス、キッチンセットや積み木など、おもちゃがコーナーごとに置いてあり、
絵本も豊富に揃っています。
子どもの緊張を解きほぐすような空間の中、抹茶の表情も少し柔らかくなるのを
感じましたが、そう思ったのも束の間、診察室に呼ばれてしまいました。


長くなるので、記事を分けます。

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09:07 | 発達外来
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