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 言語訓練にて~交渉術

言語訓練では基本的に抹茶の苦手な言葉を伸ばす指導です。
そのため、抹茶は自分の好きな課題時間を増やすべく、
常にSTの先生と交渉している感があります。

先週は、抹茶の前に訓練していた子の教材(恐竜のシールブック)を   
机の上に見つけるや否や、「あ!これやりたい!」とアピール。
抹茶用の教材ではないので、先生は一瞬『しまった、片付けておくんだった』という表情を
浮かべつつも、「じゃあ、長い針が2のところまでね」と、抹茶の希望を叶えてくれます。
そんな先生の優しさにすかさずつけ込んでいく抹茶。

「え~、2は嫌だ。8がいい」
「8?そんなにシールで遊んだら、他のお勉強が出来なくなっちゃうな~。3はどう?」
「やだ、6」
「え~、じゃあ、間をとって4」
「5」
「それなら、お勉強が全部終わったら、11から12までの5分やっていいよ」
「うん、それなら4でもいいよ」
「その代わり~、お勉強はしっかりすること!」
「は~い」

シール貼りの時間を当初の10分から15分延長させて計25分勝ち取りました。
言葉数は少なくとも、こういう時の抹茶は強い。
折れるところは折れながらも、確実に自分の要求を通そうとします。
兄妹もいないのに、誰から学んだのかと不思議です。(>保育園か?)

そんなこんなで、念願のシール張り。
途中から「シールブックに貼ってもつまらない」と、先生からホワイトボードを借りて、
自由に貼っていきました。

恐竜家族の様子を表現したり。
木、切り株、草のシールを重ね、奥行きを表現したり。
海にいる恐竜をどうしようか?と迷ったときは、素早く教材入れの青い缶を指差し、
「先生、あれ貸して」と、どんどんマイワールドの中に入っていきます。

最初は『仕方ないな~』と見ていたSTの先生も、抹茶の作業ぶりを見るにつれ、
私に言いました。

「種類の同じ小さな恐竜をこども、大きな恐竜をお母さんと見立てていますよね。
おかあさん恐竜の口には草のシールもくわえさせてる…。
海藻はきちんと海の底にあるし、抹茶ちゃんて理解してるんですよね。色々なことを」
「そうですね、頭の中には色々なイメージがあるんだと思います」
「こういうセンスって、何から得ているんでしょうね。絵本をよく見ますか?」
「絵本は私が好きなので、結構持っているんですよ」
「やっぱり、そうしたイメージが残っているんですねぇ」

ラスト5分も使って完成させたシール貼りの大作。
先生は、「ホワイトボードはお仕事で使うから、あとで剥がしちゃうけど、
こっちの青い缶の方は、すごく奇麗だからとっておくね!」と、言ってくださり、
抹茶の顔にパーッと笑顔が浮かびました。




いつも感じますが、STの先生は本当に優しい。
子どもを一人の個として尊重してくれ、抹茶がやらなければならないことを
けっして指導者の好みで押し付けません。
そこには常に対話があります。
対話をすることで、今回の抹茶のように、抹茶がやりたいことを勝ち取ることもあれば、
先生が勝ち取ることもあるのです。
自分の発した言葉で、思うようにいく時もあればいかない時もある。
私は、こうした対話・スタンスが、子どもに”言葉の力”を感じさせるのではないか…
と感じています。

昨今、甘やかしはよくないとか競争とか厳しい幼児教育が話題ですが、
私は、絶対にダメなこと…古今東西、国や民族が違ってもダメと言われるようなこと、
健康を損なうようなこと以外は、幼児に厳しくせずとも良いのでは?と考えています。

でなければ、自分の言葉の力を感じることが出来ないからです。
子ども達は、対話、交渉、折衝で未来を変えることが出来た時、
実はそれほど親や指導者の意見が絶対でないことを知ります。
逆に、「絶対にダメ」と厳しく注意された時、それは本当にダメなことだと理解します。

この、「大人は絶対でない」と感じさせることは、「大人への信頼」と1セット。
思春期の自立に向けて、核になるものだと思うのです。

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07:36 | 言語訓練
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