スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告
-    -

 発達検査の結果

CIMG0117 のコピー

以前に書いた発達検査関連の記事です。

「発達検査を受けるまで」    
「発達検査を受けるまで」***その2」 
「発達検査を受けて」
「発達検査を受けて***その2」

『気になるとも、気にならないともいえる』。
私自身、自分の感情を上手く表現できないような相反した気持ちでこの日を迎えました。
8月某日。
療育センターの庭では、太陽が地面を焦がすように照らし、木々が黒々とした影を落とす中、
アブラゼミは最後のあがきとばかりにジージーと鳴いていました。
その光景、その気温は空調の効きすぎた殺風景な相談室と静かな対比を作っていて、
娘の検査結果を予感させるような…どこかしら違和感を感じさせる空気だったことを
覚えています。

「暑い中おいでいただきありがとうございます」
「寒いですね」

その矛盾したような言葉に苦笑しつつ、私は相談員の方がリモコンを手にする様子を
ぼんやりと見つめていました。
そして、そんな私の意識を引き戻すかのように、つと、一枚の書類が机の真ん中に
置かれました。

「こちらが抹茶ちゃんの検査結果になります」
「拝見しても良いのでしょうか?」
「どうぞご覧下さい」

そこには、覗き込んだ主人が思わず吹き出してしまった数値が書き込まれていました。

言語性IQ---80
動作性IQ---155
全検査IQ---119

ちなみに、ウェクスラー式知能検査では、言語性IQと動作性IQの差(ディスクレパンシー)が
大きい場合、全検査IQの解釈には注意を要する、と専門書にあります。
全検査IQの値に相当する実体は見当たらない、というのがその論拠で、
ディスクレパンシーが大きい場合は、『差そのもの』に注目し解釈していくことが
重要になるのです。
中でも、抹茶の場合はディスクレパンシーが特に大きいため、検査結果も慎重に
検討しなければなりません。
通常、言語性IQと動作性IQの差15で有意差が認められ、発達障害の有無など検討事項に
入ってくるのですが、抹茶は有意差15どころか75。
この点について、心理士の先生は診断を下せる立場ではないせいか、言葉を慎重に選んで
「これだけ言語性IQと動作性IQの差があるということは、抹茶ちゃんにとって
苦しいことかもしれません」とお話されていました。
また、こうした能力の偏りをフラットにしていくためのアドバイスもして頂きました。

●ゆっくり、はっきり、短く話してあげる事で、コミュニケーションが取りやすくなる
●絵を描くことが好きなら、抹茶の描いた絵を使って会話を楽しむ
●専門の先生に一度診て頂く
●言葉の教室などに通い、少しずつ訓練していく

この後も、心理士の先生と相談員の方は絶えず私達に気を配ってくださり、
慎重に言葉を選びながらお話をされていきました。
一つ一つゆっくりと、病院の電話番号や言葉の教室のパンフレットなど、
細かなことについても丁寧に教えてくださいます。
その他いくつかのお話を挟んだ後、「何かご質問などございますか?」と
お気遣い頂いたので、ひとつお尋ねしました。

「園に結果をお伝えして、ご協力をお願いした方が良いのでしょうか」
「もちろんご両親のお考えによるのですが…やはり一度お話しして、抹茶ちゃんの特徴を
知って頂いた方が良いかと思います。個別に声かけして頂いたり、ゆっくり、はっきり、
短く話して頂く事で、コミュニケーションが取りやすくなると思いますよ」
「『今まで特に困っていることはありません』と先生もおっしゃっていたそうですが、
抹茶ちゃんの場合、その高い動作性IQでカバーしてこれたのだと思います。
先生の指示が聞き取り辛くても、周りを見渡す事で何をするべきかわかるのでしょう。
たしかに、今のところはそれで大丈夫なのかもしれませんが、生活しやすいわけではないので、
何らかの対応は必要だと…」
「そうですね。今度担任の先生に簡潔にお話したいと思います」




なおみ先生の「ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト」の記事を愛読していた
せいでしょうか。前もって関連書籍を眺めていたせいでしょうか。
得意分野と不得意分野、発達のアンバランスさ、その対処方法、引いては心理士の先生の
言葉すら、ある種想定内であったと言えます。
IQの数値に関しては、その想定を超えていたと言いますか、想定の端と端の数値でしたが、
私は抹茶の結果に対し、驚きや戸惑いなどを不思議と感じることなく、静かに淡々と
受け止められました。
「長年子育てに悩んできた母親は診断結果を聞いて、自分の子育てのせいではなかったと
ほっとする」という言葉を聞いた事がありますが、それとも違い、素直に人の多様性の
面白さを感じたのです。

もちろん、この数値は抹茶にとって生きにくさに繋がることを意味します。
就学してからLD(学習障害)と診断される予備軍だろう…とも思います。
仮に能力がフラットに近づいていっても、この有意差はそう簡単に消えてなくならない
でしょうから、職業選択は狭まるだろう…とも予測がつきます。
そうなった時、悠長に「多様性の面白さ」と言っていられるのかどうかはわかりません。
これから先、何度教えても飲み込みの悪い抹茶にイライラすることもあるでしょう。
けれども、イライラしたその瞬間、一番最初に私の中に芽生えた「面白い」という好奇心を
忘れないように。そんな自戒を込めて、この記事を書きました。

最後に。
つらつらとまとまりのない文をここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
これから検査を受ける方のことを踏まえ、WPPSIの問題内容に関しては触れないという
制約のもと記事を書いていますので、読み辛い部分があるかと思いますがご了承ください。
知能指数については詳しい事がウィキペディアに記載されています。
興味のある方はこちらへ

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ

15:54 | 発達検査
comment(2)     trackback(0)
comments
表現豊かで、とてもきれいな文章は、まるで小説を読んでいるようでうっとりしてしまいました。
抹茶母さん、作家を目指されたらいかがですか?
決してリップサービスではないですよ~!

デリケートな内容のお話なので、コメントしようか迷いましたが・・・やっぱり手が動いてしまいました。

抹茶ちゃんの結果を、冷静に受け入れられた抹茶母さんの姿勢は、さすがだと思いました。

抹茶母さんならきっと、今回、発達検査を受けたこと自体を無駄にせず、 より一層抹茶ちゃんに対して、抹茶ちゃんが少しでも生きやすくなるような支援を、楽しみながら模索 されて、抹茶ちゃんはしっかり自分を見つめられるお子さんに成長されるような気がします。

検査を受けても、それがどんな結果でも、目の前の抹茶ちゃんはいつもの抹茶ちゃんですもんね。

「面白い」と思われる感覚、私も息子に感じるのでとてもよくわかります。
「個性の範囲内」であろうが、なかろうが、難しいことをヌキにしたら、その面白い部分はやっぱり「個性」ですよね。

「障害も個性のうち」という言葉を聞いたことがありますが、息子のことに限らず、いろんな人や子供を見ていて、心からそう思います。

診断が出ている訳でもないのに、デリカシーのないコメントですみません・・・。
「生きにくさ」という言葉に、つい反応し、長男を浮かべてお話してしまいました。。

それにしても。。。ブログでの作品などを見て、抹茶ちゃん、タダモノではないと思っていましたが、動作性IQ155とは驚きですね!それはきっと、先々抹茶ちゃんの強みになるのでしょうね。

息子は完全に、言語性IQ > 動作性IQで、(言語性が特別高いわけでもないようですが)
印象ほどはできない子や、手を抜いている、と思われてしまうような気がしますが、

反対の抹茶ちゃんは、意外性があって、なかなかヤルじゃん!というような印象になるのではないでしょうか?
私自身、そういう人にとても魅力を感じます♪

先日の、算数遊びの記事の、映像が浮かんだお話や、お手紙の記事の、素直なかわいい 言葉や上手な字に、ひそかに感動していました~。

また抹茶ちゃんの成長の記事、楽しみにしていますね~。長々とすみませんでした!

2009/08/20 13:50 | | edit posted by てんてん
てんてんさんへ
お返事が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。とほ。
これに懲りず、またコメント頂けると嬉しいです。

>目の前の抹茶ちゃんはいつもの抹茶ちゃんですもんね。

本当にそうですよね。
診断がついてもつかなくても、今までと大差ないな~と感じます。
あえて言うなら、得意不得意を鑑みて、抹茶の進路や将来を見据えるようになったこと
くらいでしょうか。
とはいえ、この「見据えるという行為」も、発達検査をする前からなんとな~くしていたこと
だったので、まぁ、「なんとな~く」からより慎重に、リアルに変化した程度です。

そういえば、てんてんさんもご自身のブログで「将来を見据えることが重要」と書かれて
いましたが、発達障害の子を持つ親は、意識しなくてはならない言葉だと感じました。
抹茶の場合、得意不得意に差がある(ありすぎる)ので、放っておいても自分に向く仕事を
選ぶような気もするのですが、「白」い顔をした落とし穴…「白に近いグレー」もあるので、
岐路に立った時は、アドバイスしてあげないといけないのかもしれません。
幸い、抹茶が選びそうな仕事は私達夫婦に馴染みのある仕事や友人知人が就いている仕事が
多いため、業界の実状を教えてあげられることはラッキー…なのかな?

>息子は完全に、言語性IQ > 動作性IQ

タピ君の記事を拝見して、知識を吸収していくのが好きなお子さんなんだな~と、
感じていました。抹茶と真逆ですよね。
抹茶の場合、勉強に関してはアホな子と思われるようなので…いや、それも事実ですが(笑)
図工の時間にアイデンティティーを確立できれば良いのかな、と思っております。
これはまぁ…放っておいても大丈夫でしょう…多分。

最後に。
拙い文章をお褒め頂き、ありがとうございました。お恥ずかしい~。
2009/08/24 10:25 | | edit posted by 抹茶母
comment posting














 

trackback URL
http://imac1.blog24.fc2.com/tb.php/237-ed7a3e0f
trackback
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。